ConoHa VPSと黒い画面(ターミナル)に立ち向かい、数々のエラーを乗り越えてWordPressを立ち上げた第1日目。
第2日目となる今回は、いよいよ大人気テーマ「SWELL」を有効化してサイトの見た目を整えつつ、今後の安全なサイト運営に欠かせない「パスワードやサーバー情報の管理方法」と「バックアップの準備」についてまとめていきます。
ここからは黒い画面を卒業し、すべてブラウザ上での楽しい作業になります!
1. SWELLの「子テーマ」を有効化する
前回、NginxとPHPの容量制限(50MB)を解除し、無事にSWELLのテーマファイルをアップロードできました。
SWELLの会員サイトからは「親テーマ(本体)」と「子テーマ」の2つのzipファイルをダウンロードしますが、実際にWordPressで「有効化」するのは「子テーマ」の方だけです。
なぜ子テーマを使うのか?
- 親テーマ(SWELL本体): スマホのOS(iOSなど)のようなもの。開発者さんから定期的にアップデートが配信されます。
- 子テーマ(SWELL CHILD): 自分好みの設定やカスタマイズ(壁紙やアプリ配置)を保存しておく場所です。
もし親テーマを直接カスタマイズしてしまうと、アップデートが来た時に自分の設定がすべて消えて(上書きされて)しまいます。子テーマを有効化しておくことで、「最新の機能は親テーマから借りつつ、自分のオリジナル設定は安全に守る」という最強の構成になります。
WordPressの左メニュー「外観」>「テーマ」から、「SWELL CHILD」を選んで有効化ボタンを押せば完了です!
2. サイトの重要情報は「分散管理」で安全に守る
VPSでWordPressを構築すると、レンタルサーバーのお任せプランとは違い、自分で管理しなければならない「鍵」がたくさん発生します。
- VPSのコントロールパネルへのログイン情報
- サーバーのIPアドレス
- SSH接続のポート番号やパスワード
- データベース(MySQL)のユーザー名とパスワード
- WordPressのログインURL(SiteGuardで変更したもの)
これらの情報をメモ帳や1つのファイルに適当に保存しておくのは、セキュリティ的にも後々の管理の手間的にも非常に危険です。そこで、私は「ノートアプリ」と「パスワードマネージャー」の2刀流で管理することにしました。
① パスワードなどの機密情報は「1Password」へ
データベースのパスワードやSSHのパスワードなど、絶対に他人に知られてはいけない機密情報は、強力に暗号化される「1Password」に一元管理します。
② サーバーの構成情報や手順の記録は「Notion」へ
IPアドレスや変更したポート番号、導入したプラグインの履歴などは、一覧性が高く整理しやすい「Notion」や「Googleドキュメント」にまとめます。
【Notion用の管理用テンプレート】 もしこれから管理シートを作る方は、以下のフォーマットをNotionにコピペして使うと綺麗にまとまりますよ!
# サーバー・WordPress 構成情報
## 1. サーバー情報
* **ドメイン:** `example.com`
* **IPアドレス:** `123.45.67.89`
* **管理画面ログイン:** 1Passwordで管理
## 2. SSH接続情報
* **SSHユーザー名:** `username`
* **SSHポート番号:** `12345`
* **SSHパスワード:** 1Passwordで管理
* **接続コマンド:** `ssh -p 12345 username@123.45.67.89`
## 3. データベース情報
* **DB名:** `wordpress_db`
* **DBユーザー名:** `wp_user`
* **DBパスワード:** 1Passwordで管理
## 4. WordPress情報
* **サイトURL:** `https://example.com`
* **ログインURL:** `https://example.com/[変更した文字列]`
* **WP管理者パスワード:** 1Passwordで管理
このように「情報を見やすくまとめる場所」と「鍵を厳重に保管する場所」を分けるのが、現在のベストプラクティスです。
3. サイトをいじる前の「命綱」!バックアップ設定
SWELLが有効化され、情報の整理も終わりました。いよいよデザインのカスタマイズや記事の執筆に入りたいところですが、その前にもう一つだけやることがあります。
それが「現在の綺麗な状態のバックアップを取ること」です。
WordPressは、プラグイン同士の相性が悪かったり、設定を少し間違えたりするだけで、突然画面が真っ白になることがあります。そんな時、ボタン一つで「昨日の状態」に戻せる命綱があれば、安心してサイトをいじり倒すことができます。
おすすめは、設定が簡単でGoogleドライブなどの外部ストレージに自動保存してくれるプラグイン「UpdraftPlus」です。
- プラグインの新規追加で「UpdraftPlus」を検索して有効化
- 「設定」タブから、バックアップのスケジュールを「毎日」や「毎週」に設定
- 保存先を「Google Drive」などに指定して認証するだけ
これで、寝ている間に全自動でサイトのバックアップが取られるようになりました。
おわりに
これで第2日目の作業は完了です。
- SWELL子テーマの有効化(デザインの土台完成)
- 重要情報の分散管理(セキュリティと整理)
- バックアップ設定(安心の命綱)
VPSの黒い画面という最大のハードルを越え、管理体制もバックアップも完璧です。次回からは、いよいよSWELLの豊富な機能を使って、自分だけのサイトデザインを作り込んでいきます!
